更新日 2025年04月02日 | カテゴリ: 感情をコントロールしたい
誰かを信用し、心を許すことが出来ず、人付き合いが恐くて避けてしまう。
そんな「見捨てられ不安」を抱えている人の特徴と対処方法についてまとめました。
1950年代にイギリスの医師ボウルビィ・Jは、母親と子供は遺伝的に密接で愛着を持つようにプログラムされているとする、愛着理論を提唱しました。ボウルビィは、愛着行動はゆりかごから墓場まで人間存在を特徴づけると述べ、こころの健康にとって重要であるとしています。
現在では、母親と子供という限定されたものではなく、養育者と子供という大きな定義で考えられていますが、幼少時期に大人から受ける無条件の愛情と自分との情緒的交流を差して、愛着と定義されています。
一概には言えませんが、多くの場合は養育者との関係が愛着障害の原因となっています。もちろん、子供側(本人)が愛着を持てないというケースも存在しています。
愛着が持てない養育環境と言うのは、養育者が何らかの疾患で愛着行動ができなかったり、ネグレクトなどの幼児虐待があったり、不在がちで孤独であったりする状況です。このため、愛着障害の克服には親との関係を見つめ直すという辛い治療を行わなければなりません。
愛着障害は、他人との情緒的な交流が難しく、安心できる人間関係を築くことができません。そのため、いつも心は不安で孤独になり、疑心暗鬼な状態となっています。
他人に対して心を閉ざしたり、攻撃的になってしまったりするのは、不安の表れなのです。その一方で、愛情を求めている心が強いため、他人の言動によって感情がとても大きく揺れ動いてしまうので、イライラしたりパニックになってしまったりするのです。
大人になって気付く愛着障害の場合は、対人関係や生活に支障が出てきます。幼児期の体験が原因となっているので、実際は何十年も苦しんでいたのです。ここで知ってほしいことは、幼少期に健康的な愛着が形成されなかった人全てが愛着障害になるわけではないということです。
それほど大きな愛着エピソードがないにもかかわらず、愛着障害の行動を示す人もいます。これは、愛着障害が心の問題であるということを示しているのです。幼少期に愛着行動が形成されなかったことを、心のどこかでずっとこだわってしまっていることが病気の原因です。そのため、克服するためにはこのこだわりに向き合い、解消してくことが必要となります。いくつか方法があります。
あなたが、満足のいく愛着を築けなかったのには、養育者に何かしらの事情があったのかもしれません。生まれた時からの事を尋ねてみましょう。対話が可能な養育者であれば、あなたのさみしかった思いを言葉にすることも有効です。
あなたがこだわっているのは、理想の親です。どうしてそうでなかったのかという恨みだけがあなたを支配し、コントロールしているのです。こうあってほしかった時代はもうやってきませんし、そうなることを望むだけ失意は重なるのです。心の中にいる理想の親と決別し、自分を見つめて進んでいきましょう。
心の問題は誰かに打ち明けることがとても難しいです。特に愛着障害の場合は、他人を信用できないので、余計に治療に結びつきにくいのです。よく言われることは「安全基地」を作るということです。あなたが安心してあなたらしく居られる場であり、そのままのあなたを受け入れてもらえる場をつくるためにも、医療機関を受診してみましょう。
記憶の亡霊に悩まされず、今を生きるあなたが、あなたらしく生きられるよう、少し頑張って愛着障害と向き合ってみてください。
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