更新日 2025年04月04日 | カテゴリ: 感情をコントロールしたい
多くの人は罪悪感を抱えたことがあるのではないでしょうか。ネガティブなものと捉えられがちな罪悪感ですが実は大切な意味があるのです。
今回は罪悪感が起こる原因やその意味、罪悪感が消えない時の対処法をご紹介します。
この記事のまとめ
→罪悪感を抱えて悩んでいる人はオンラインカウンセリングでの相談もおすすめ
罪悪感とは、自分が他人や社会のルールに反する行動をしたと感じたときに生じるネガティブな感情です。
例えば、嘘をついたり誰かを傷つけたりしたときに、「悪いことをした」と感じるのが罪悪感です。
これは、道徳観や価値観によって形成され、社会生活を円滑にする役割を持っています。
しかし、過度な罪悪感は自己否定につながり、精神的な負担となることがあります。特に、自分の責任ではないことに対しても罪悪感を抱く場合、必要以上に自分を責めてしまうことがあります。
罪悪感を健全に扱うには、事実を冷静に振り返り、必要であれば謝罪や改善策を考えることが大切です。
人は幼少期から、社会のルールや道徳観を学びます。そのため、嘘をついたり約束を破ったりすると、「自分は正しくない行動をした」と認識し、罪悪感を抱きます。
特に、他人を傷つけたり、不誠実な行動を取ったときは、後悔の念が強くなりやすいです。
家族や友人、職場の同僚など、親しい人の期待に応えられなかったときに罪悪感が生まれます。
「あの人をがっかりさせてしまった」「もっと頑張るべきだった」と考え、自己嫌悪につながることもあります。特に責任感の強い人ほど、このタイプの罪悪感を感じやすいです。
育った環境や過去の経験も、罪悪感を抱く要因になります。
例えば、厳しいしつけを受けた人は、小さなミスでも「自分は悪いことをした」と感じやすくなります。また、過去に他人を傷つけてしまい、その経験が心に残っている場合、似た状況になるたびに罪悪感がよみがえることがあります。
自己評価が低い人や完璧主義の人は、実際には自分に責任がなくても「自分のせいかもしれない」と考えがちです。例えば、友人が落ち込んでいるとき、「自分が何か悪いことをしたのかも」と過度に自責することがあります。このような罪悪感は、必ずしも現実に基づいているとは限らず、心理的なクセによって生じることもあります。
好きな相手や、仲間意識を持てる集団だからこそ、失敗した時に罪悪感が生まれます。例えば一緒に力を合わせてきたチームでの試合に自分のミスで負けてしまった時には強い罪悪感に襲われてしまうでしょう。
また、特定の相手と恋愛関係を持っているにも関わらず、つい浮気をしてしまうと強い罪悪感を抱くことになります。
罪悪感を抱き、何度も自分の失敗を思い出していると、抑うつ状態を引き起こすことがあります。抑うつ状態では気持ちが沈み込んでしまいます。
また、何度も失敗した場面を思い出し、苦しい気持ちを抱え続けてしまいます。症状が重くなると食事や睡眠などの日常生活にも支障をきたすことがあります。
自分の過失で他者に大きな怪我を負わせたり、仕事上で多くの人に迷惑をかけたりすると、非常に大きな罪悪感に襲われます。
再び過失を負わせてしまうことを恐れて、他者との関わりを避けるようになり、孤立してしまいます。
罪悪感が原因で、わざと相手が嫌がるような態度を取ってしまうことがあります。その理由は自分を責めすぎて抱えきれないから。
だからこそ罪悪感を抱いているのに「自分は悪くない」と正当化し、相手を責め立ててしまったり、暴言を吐いてしまったりします。しかし、そのような行動ではさらなる罪悪感が生まれ、悪循環となってしまいます。
強い罪悪感を抱くと「自分は罰せられるべき人間だ」という思いが強くなります。
そのため、自分が「楽しい」「幸せ」と感じられる行動を選べなくなってしまいます。楽しみを見出せなくなると、人生が辛く苦しいものとなってしまいます。
一方で、罪悪感を持つことによるポジティブな影響もあります。
罪悪感を抱くことで「悪いことをしてしまった」と反省し、「同じ失敗をしないようにしよう」と行動を修正することができます。
適切な罪悪感は社会や他者との関係をより良いものにしてくれる意味があるのです。
罪悪感を抱きやすい人は、物事の責任をすべて自分で背負おうとする傾向があります。
責任感があるのは良いことですが、必要以上に背負い込むと精神的な負担になります。
自己評価の低い人は、何か問題が起こると「きっと自分のせいだ」と考えがちです。
本当は相手の都合や外的要因で起こったことでも、「自分の行動が悪かったのかも」と罪悪感を感じてしまいます。
特に、他人の機嫌や感情を気にしすぎる人は、この傾向が強くなります。
完璧主義の人は、自分に厳しく、少しのミスや失敗でも強い罪悪感を抱きやすいです。
常に完璧を求めるため、達成感よりも「できなかったこと」に意識が向きやすく、罪悪感を感じる機会が多くなります。
幼少期に親や教師から厳しく叱られたり、「あなたのせいで◯◯になった」と責められたりした経験があると、無意識に「何か悪いことが起こると、自分が悪い」と考える癖がつきやすいです。
過去の環境によって「罪悪感を感じるのが当たり前」と思い込んでしまっていることもあります。
罪悪感を抱きやすい人は、他人の気持ちを優先しすぎる傾向があります。
例えば、友人からの頼みを断ると「冷たい人間だと思われるかも」と感じ、無理をして引き受けてしまうことがあります。
本当は自分の都合を優先してもいい場面でも、「相手のために」と考えてしまい、罪悪感につながることが多いです。
罪悪感を感じる相手は誰なのか、罪悪感を感じるのはどんな時なのか、少し時間を取って冷静に見つめてみましょう。
罪悪感の原因が明確になれば対処しやすくなります。対処の見通しが立つと、ぐっと気持ちが楽になります。
罪悪感の原因が分かったら、具体的に行動してみましょう。「あのことを謝れていない」と気づいたら思い切って謝罪してみましょう。もやもやと抱えているよりもスッキリするはずです。
また、「夜になるといつも罪悪感に襲われる」という場合には、夜に音楽を聴いてリラックスしたり、誰かと電話で話したりして気分を変えてみるのも1つの方法です。
自分がコントロールできない感情を背負うのはつらいものです。気体のように曖昧な状態だと罪悪感がひどく大きなものに見えて、過度に怖くなってしまいます。
罪悪感をできるだけ具体的な形にしてみましょう。解決はできなくても「あ、こんなことだったんだ」と分かれば、しっかりと抱えることができるようになります。
罪悪感で押しつぶされそうな時には、カウンセリングで気持ちを吐き出してみましょう。
1人で抱えている罪悪感をカウンセラーと分け合うことで、気持ちを軽くすることができます。また、自分に合った罪悪感との付き合い方などをカウンセラーと一緒に考えていくことも可能です。
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